「もっと稼ぎたいけど、今の職場は辞めたくない」「転職は怖いけど年収は上げたい」——そう思っている看護師さんは、意外と多いのではないでしょうか。
実は、転職しなくても看護師の年収を上げる方法は複数あります。資格取得・手当の活用・副業など、今の職場に居ながらでも着実に収入を増やせる戦略があるのです。
この記事では、転職経験のある現役ナース(看護歴15年)が実際に試した方法を中心に、転職以外で看護師が年収アップを実現する6つの方法を徹底解説します。給与交渉のコツや、転職と組み合わせた最強戦略まで、ぜひ最後まで読んでみてください。
この記事で分かること
看護師の平均年収と「もっと稼ぎたい」の現実

厚生労働省の調査(2024年)によると、看護師の平均年収は約508万円です。一般的な会社員と比べると高い水準ですが、夜勤・残業・精神的負担を考えると「割に合わない」と感じている看護師が多いのも事実です。
実際、日本看護協会の調査では、看護師の約6割が「給与に不満がある」と回答しています。その一方で、転職への不安や家庭事情から、すぐには職場を変えられないという声も多く聞かれます。子育て中のナースや、パートナーの転勤で引越しが難しい方、今の職場の人間関係が気に入っているという方など、理由はさまざまです。
では、今の職場に留まりながらどこまで年収を上げられるのか?具体的な方法を見ていきましょう。

平均508万って言うけど、夜勤や残業込みの金額ですよね…。労力に見合ってないって感じることが正直多くて😔

その気持ちはよくわかります!でも実は、転職しなくても年収を上げる方法が意外とあるんです。ここから具体的に紹介していきますね✨
転職以外で年収アップを実現する6つの方法

① 認定看護師・専門看護師の資格を取得する
最も王道のキャリアアップ手段が、認定看護師(CN)や専門看護師(CNS)の資格取得です。
認定看護師を取得すると、多くの病院では月3,000円〜10,000円の資格手当が支給されます。年間で最大12万円のプラスになる計算です。さらに、認定看護師は専門的なポジションへの異動や昇格の道も開けるため、中長期的な年収アップに直結します。
主な認定看護師の分野には「感染管理」「皮膚・排泄ケア」「緩和ケア」「集中ケア」などがあり、現在の勤務先の診療科に合ったものを選ぶのが効果的です。
費用と期間の目安:
- 教育課程修了まで:約6ヶ月(通学または通信)
- 費用:30万〜80万円程度(病院の補助制度が使える場合も)
- 認定審査合格後:資格手当が支給スタート

認定看護師を取ってから資格手当が月2万円つくようになりました。年収にすると25万近くアップ!勉強は大変でしたが、院内での発言力も上がった気がします
② 夜勤回数を増やして夜勤手当を最大化する
即効性という意味では、夜勤手当の最大化が最も手っ取り早い年収アップ策です。
一般的な病院での夜勤手当の相場は以下の通りです。
- 準夜勤(16時〜翌1時ごろ):3,000〜5,000円/回
- 深夜勤(0時〜9時ごろ):5,000〜8,000円/回
- 2交代制の夜勤(16時間):10,000〜15,000円/回
月に夜勤を4回から6回に増やすだけで、年間で10万〜20万円の差が生まれます。体力的な負担はありますが、短期的に収入を上げたいときには有効な選択肢です。ただし、夜勤のしすぎは健康リスクにもなります。月8回以上の夜勤は生活リズムの乱れや燃え尽き症候群につながりやすいため、無理のない範囲で調整しましょう。

独身のうちに夜勤を月4回から6回に増やしたら、年収が40万以上アップしました。その分を全部貯金して、結婚前のマンション頭金に使えましたよ💪
③ 主任・看護師長などの管理職を目指す
管理職への昇格は、看護師の年収を大きく引き上げる確実な方法の一つです。
- 主任(チームリーダー):月1万〜3万円プラス
- 看護師長:月3万〜8万円プラス(年収で50〜100万円アップも)
- 看護部長・副部長:月10万円以上プラスになることも
看護師長になると年収600万〜700万円台になる病院も珍しくありません。現在スタッフ職であれば、上司への積極的なアピールや自己申告制度を活用して、管理職候補としての意欲を示すことが大切です。一方で管理職には責任の重さや人間関係の複雑さが伴うため、自分のキャリア観と照らし合わせて検討してください。
④ 副業・ダブルワークで収入を追加する
副業解禁の流れを受け、看護師の副業に取り組む人も増えています。看護師免許を活かした副業は時給が高く、効率よく収入を増やせます。
- 単発の派遣・アルバイト:健診センター・ドックの日帰り業務など。時給2,000〜3,500円が相場
- 健康相談・電話看護(テレナース):在宅で対応可能。時給1,500〜2,500円
- 看護師ライター・ブログ運営:専門知識を活かしてWebで収入を得る。収入に個人差が大きい
- 看護学校の非常勤講師:実務経験を活かして教育に参加。時給3,000〜5,000円
注意点として、副業は本業の就業規則を確認してから始めましょう。公立病院・国立病院では副業が原則禁止されているケースも多くあります。副業OKな職場でも、年間20万円超の副業収入がある場合は確定申告が必要になります。

オンライン健康相談の副業を始めて約1年になります。週2〜3時間で月3〜4万くらいの収入に。夜勤明けにスマホで回答できるので、体的にも無理がないのが助かってます
⑤ 手当が充実した部署・診療科へ院内異動する
同じ病院内でも、配属部署によって手当が大きく異なります。転職せずに異動申請するだけで、年収が上がることがあります。
- ICU・CCU・HCU:集中ケア手当が支給される施設が多い(月1万〜3万円)
- 手術室(オペ室):特殊業務手当がつくことも
- 救急外来:夜間・休日対応が多く夜勤手当が増える
- 新生児集中治療室(NICU):特定集中加算が手厚い施設では手当が高め
異動を申し出る際は、希望理由と自分のスキルをセットで伝えると通りやすくなります。「キャリアアップしたい」という前向きな姿勢は師長・部長にも評価されやすいです。
⑥ 特定行為研修を修了してスペシャリストになる
2015年に制度化された「特定行為研修修了者」は、医師の指示のもとで特定の医療行為(気管挿管の管理・薬剤投与の調整など)を行える高度な看護師資格です。
まだ普及途上ですが、特定行為研修を修了した看護師に対して月1万〜3万円の手当を支給する病院が増えています。また、診療報酬上の加算にも関わるため、病院側からも積極的に取得を勧めるケースが多くなっています。研修期間は概ね1〜2年、費用は多くの場合病院が負担してくれます。
給与交渉も「転職以外の年収アップ」の立派な手段

意外と見落とされがちですが、上司や人事への直接交渉も有効な手段のひとつです。日本の職場では給与交渉は「空気を読まない行為」と思われがちですが、年1回の自己申告面談や評価面談を活用することで、正当な評価と昇給を求めることができます。
給与交渉を成功させるためのポイントは次の3つです。
- 実績を数字で示す:「委員会活動で○○を改善した」「資格を○月に取得予定」など具体的に
- 市場相場を根拠に示す:「同じ経験年数・資格をもつ看護師の相場は○○円」と伝える
- タイミングを選ぶ:評価面談・年度末・昇格直後などが効果的
もし交渉をしても給与が改善されない場合、それは職場の給与体系そのものに問題がある可能性が高いです。その場合は転職という選択肢を改めて検討してみましょう。

自己申告面談で「他院の給与水準を調べたんですが…」って伝えてみたら、翌月から調整手当がつきました。言ってみるもんですね。何も言わなかったら何も変わらなかった😊
「転職しない」選択で損をするケースもある

ここまで転職以外の年収アップ方法を紹介してきましたが、正直にお伝えします。「今の職場にこだわること」が、長期的にあなたの年収を下げている可能性もあるのです。
以下に当てはまる場合は要注意です。
- 給与テーブルが固定されていて、努力しても昇給が見込めない
- 資格手当が業界平均より低い(認定看護師を取っても月3,000円以下)
- 昇格ポストが少なく、10年いても主任になれる保証がない
- 夜勤手当が相場より大幅に低い(1回7,000円以下など)
このような職場では、どれだけ頑張っても年収アップの天井が低いままです。転職という選択肢も真剣に検討する価値があります。
転職と転職以外を組み合わせた「最強の年収アップ戦略」
最も効果的なのは、転職以外の方法と転職を組み合わせた戦略です。
- 今の職場で資格・スキルを磨く(認定看護師・特定行為研修など)
- 市場価値が上がったタイミングで転職活動を開始する
- 転職先では「資格手当」「夜勤手当」「昇格ルート」を必ず確認する
- 新しい職場でもさらなるキャリアアップを継続する
転職のタイミングや条件交渉に不安がある方は、看護師専門の転職エージェントを活用するのがおすすめです。あなたの資格やスキルを最大限に評価してくれる求人を、プロのキャリアアドバイザーが無料でサポートしてくれます。

転職前に認定資格を取ってから動いたら、転職先での給与交渉がすごく有利でした。「即戦力として資格も持ってますよ」って言えるだけで全然違う。転職と資格取得の組み合わせが個人的には最強だと思ってます!
よくある質問(Q&A)

Q. 転職せずに年収を上げるなら、何から始めればいい?
まずは自分の給与明細を細かく確認することをおすすめします。基本給・各種手当・夜勤手当の内訳を把握したうえで、「増やしやすい手当はどれか」を考えましょう。夜勤手当の増加は即効性が高く、すぐに行動できます。資格取得は中長期の投資として並行して進めるのが理想です。
Q. 認定看護師の資格を取っても手当が少ない病院はある?
残念ながら、病院によっては認定看護師の手当が月3,000円以下というケースもあります。資格取得を検討する際は、事前に人事や師長に「取得後の手当はいくらか」を確認しておきましょう。手当が低い場合は、資格を活かして好条件の病院へ転職するという選択肢も視野に入れると良いです。
Q. 副業は確定申告が必要ですか?
副業による年間所得が20万円を超えた場合は確定申告が必要です。単発バイトや健診業務などで収入を得た際は、源泉徴収票を保管しておき、翌年2〜3月に申告しましょう。スマートフォンから使えるe-Taxを活用すれば、手続きも簡単にできます。
まとめ:あなたに合った年収アップの道を選ぼう

今回紹介した「転職以外で看護師が年収アップする方法」をまとめます。
- 認定看護師・専門看護師の資格を取得する(月3,000〜10,000円の手当)
- 夜勤回数を増やして夜勤手当を最大化する(即効性あり)
- 主任・看護師長などの管理職を目指す(年収50〜100万円アップも)
- 副業・ダブルワークで収入を追加する(時給2,000〜3,500円の副業も)
- 手当が充実した部署へ院内異動する(転職なしでOK)
- 特定行為研修を修了してスペシャリストになる(病院費用負担が多い)
大切なのは「転職か、転職しないか」の二択で考えないことです。今の職場でできることを全部やってみた上で、それでも限界があるなら転職を検討する——この順番で考えると、後悔のない判断ができるでしょう。
まず転職市場の相場を知るだけでも、今の職場の待遇が「良いのか悪いのか」判断できるようになります。情報収集だけでも、ぜひ活用してみてください。